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4.コラム2022.11.30
【ピープルで働く―自社プロダクト 開発チーム編②】BaaS@rakuza機能開発チームは、自ら提案・改善できるのが強み

こんにちは!ピープルソフトウェア広報チームです。
今回も『ピープルで働く』をテーマに、社員の『多様な働き方』をご紹介。前回に引き続き、自社プロダクトの開発チームの働き方にスポットを当てます。
前回はピープルのプロダクトであるBaaS@rakuza(バースアットラクザ)を使った、アプリ開発をしている二人に話を聞きましたが、今回はBaaS@rakuzaのベース機能開発・保守などを行う二人を取材しました。白神大和(しらが やまと)さんと、重光悠雅(しげみつ ゆうが)さんです。
白神さんはゲーム開発からIT業界の道へ進む一方、重光さんは農学部出身。元々学んでいた領域は異なりますが、今はピープルの自社プロダクトを支えています。「自ら改善策を提案し、リリースできるのは他のチームにはないやりがい」と話す二人に、現在の仕事内容や開発者としてのこだわりなどを聞きました。
お客様からの要望だけでなく、社内で機能改善を

―現在の仕事内容を教えてください。
白神:
自社プロダクトであるBaaS@rakuzaの機能面を開発したり改善したりする、「バックエンド」と言われる業務をしています。前回の記事で話していた岸野さんのチームが表面だとしたら、私達は裏面のような役割。表で分かりやすく見えるアプリ開発ではなくて、BaaS@rakuzaの機能そのものを開発しています。
例えばお客様から「〇〇な機能がほしい」と要望をいただいたら、チームに持ち帰って要件定義をし、リリースから保守・運用までを一貫して行っています。この仕事を社内ではDX(デベロッパーエクスピリエンス)チームと呼ぶようになり、私はチームリーダーとして仕事をしています。
重光:
私はDXチームの一人として、要件定義をしたあと製品に落とし込むところをメインに行っています。お客様からの要望だけではなく、私達自身が「あったらいいな」と思う機能の意見を出して、製品に組み込めないかを考えることも多いです。
―そもそもなぜ、ピープルに就職しようと思ったのですか?
白神:
就職活動をしているとき、合同説明会で当時の部長の話を聞いていいなと思ったのがきっかけです。
元々ゲームが好きで、ゲームの開発などを勉強できる学校に通っていました。とても楽しかったんですけど、家庭の事情や「手に職をつけたい」思いからIT業界を視野に入れ始めまして……。合同説明会で偶然出会ったピープルに惹かれて、面接を受けました。
重光:
私はものづくりを一生懸命やっているのがかっこいいなと思い、ピープルに就職しました。
私は情報系の学校に通っていたわけではなく、農学部出身なんです。食品系の仕事がしたいと思っていましたが、学ぶうちに自分には合っていないのかなと思ってきて……。「食品」という枠を取っ払って、色々な業種を見ていたときに友人から勧められたのがIT業界でした。
当時「下町ロケット」というテレビドラマが流行っていたこともあり、ものづくりってすごいなと感化された時期でもあります。地元・岡山でものづくりに関わりたくて、ピープルを知ったときから縁があったらいいなと思っていました。
―重光さんは、プログラミングの経験は全くなかったのですか?
重光:
はい。全くなかったです。
ただ入社するまでの内定者研修で、「基礎は教えてもらえるよ」と先輩から聞いていました。ひたすら食らいつくしかないなと、入社して半年の研修期間は必死でしたね。
受託業務にはない、価格と品質のバランス

―他のチームにはない、DXチームならではの仕事の進め方はありますか?
白神:
BaaS@rakuzaを作ったときに、データを手作業で入力してデータベース化していました。かなり時間がかかったので、一部を自動で入力できるように仕組み化しましたね。今でも採用されています。
初めは自分の作業時間削減・効率化のために作ったツールでした。それが認められて、公式的に使えるようになったのはよかったなと思います。
重光:
私は入社時からBaaS@rakuzaの環境構築をしていたのですが、ひとつの作業を終えるのに1~2日かかっていました。正直しんどかったので、スムーズに作業できるように仕組み化していきました。
今は後輩など、誰もが作業できるような環境を作れたのはひとつの成果だと思います。
日々の評価はされにくいが、顧客満足度は高い

―社内コストを直接使うインパクトの大きさがある一方で、“アプリの裏側”だからこそ成果が見えにくく、苦労していることもあるのではないでしょうか。
白神:
お客様とやり取りしていて多いご意見は、費用への疑問ですね。お客様目線では依頼内容と実際の工数がリンクしにくくて、正直心苦しくはあります。
ただ、BaaS@rakuzaはプラットフォーム。ひとつ修正すると、他のお客様が利用している機能に応用できるか、レベルダウンなどの影響が出ないかを検討する必要があるのです。改善の度にテストもしますし、一筋縄ではいかなくて……。お客様から見ると、きっと見えないコストが積みあがっているように感じるのだと思います。
重光:
あとはアプリストアで公開するときに、★マークでレビューが付きますよね。少しでも不具合があるとレビューにコメントが挙がるので、申し訳ない気持ちになります。
アプリやバックエンドの機能は、動いて当たり前。当たり前すぎて、「正常に動く」ことに対する良い評価は受けにくいのかもしれません。
―では、どのようなときに仕事のやりがいを感じるのでしょう?
白神:
年に一度、お客様満足度調査を実施していまして、そこで良い評価をいただくのが励みになってます。コメントでも「いつもお世話になっています」「これからも期待しています」と前向きなコメントは多くて、それが次へのやりがいになっていますね。
あと、開発者として技術で課題を解決できたときは快感です。例えば何人ものユーザーがアプリに同時アクセスして重くなったとき、工夫してコンマ何秒の世界で処理できるようになったときは気持ちがいいんですよ。
重光:
私もお客様の良い感想を聞けるのは嬉しいです。特に長期継続のお客様から「こういう機能があって良かった」と言っていただけると、お役に立ててよかったと思えます。
またBaaS@rakuzaは、十数年の長い歴史があるプラットフォーム。歴史の最中にいる責任感をひしひしと感じながらの仕事は、やりがいに繋がっています。
柔軟に考えて仕事できるのは、AWS技術者の強み

―アプリやプラットフォームは、数年で終了するサービスも。なぜBaaS@rakuzaは十数年も使い続けられていると思いますか?
白神:
その質問は真理ですね……。たしかに、長く生き残っているプロダクトだと思います。
転機は確実にあって、クラウドサービスとしての提供範囲がSaaSからBaaSに変わったタイミングでした。仕事相手がデベロッパーになったことで、アプリとセットで売ったり、社長をはじめ多くの人が営業したりしていたおかげで続いているのかもしれません。
―長く愛されるプロダクトを作る技術者として、個人的にこだわっていることはありますか?
白神:
ピープルは、自由度の高いクラウドに強いと思っています。サービスと絡めたときにクラウドの機能をどう開発し実現していくか。それを考えるのがおもしろいです。
またBaaS@rakuzaは、インフラ系のジャンルや段階を飛び越えて機能開発ができます。「やりたいことをどう実現できるか」広い視点で考え、リリースまで進むことを追求していくつもりです。
重光:
社内ではまだまだ数少ないAWSの技術者なので、スキルを活かしてお客様の要望などにしっかりと踏み込んでいきたいと思っています。コストなど柔軟に考えて仕事ができるのが、AWS技術者の強みなので。
あとはチームの人数が少ないので、白神さん個人のスキルをいかに引き継ぐかであったり、白神さんに頼らずに仕事を回せるようにするにはどうしたらいいかを考えたりしています。意識してマニュアルを作るとか、機能改善をするとかにはこだわっていますね。
多面的に製品開発してみたい人はピープルへ

―最後にピープルで働くことを検討している方へ、メッセージをお願いします。
白神:
DXチームで言うと、上流(要件定義)から下流(リリース・保守)まで経験できるのはやりがいだと思います。なかなか全てを経験できることではないので、ぜひ一緒に挑戦していきましょう。
またピープルは、かなり自由に働けるようになりました。もともと自由だった服装のほか、最近は時間や場所までも自由になり、変わってきたなという認識です。社員の言葉を拾ってくれる会社でもあるので、やりたいことを実現したいと思う人は、ピープルに合っていると思います。
重光:
DXチームは、自分たちが円滑に仕事できるように工夫し、検討していける仕事をしています。なかなかできない経験ができると思うので、製品開発に色々な面で関わりたい人には向いていると思います。
そしてピープルは、がんばりたいと思っている人の背中を押してくれる会社です。例えば委員会活動で定期的に研究開発をし、やりたいことを発表できるし、それを業務時間として扱ってくれます。スキルアップに時間を費やせるのがいいなと思う人は、ぜひピープルで一緒に働けたら嬉しいです。
おわりに
以上、自社プロダクトの開発チームの働き方をご紹介しました。最後までご覧いただきありがとうございました!
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