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4.コラム2022.12.28

【設立40周年―横道社長インタビュー①】「まずやってみよう!」は当たり前ではなかった。ピープルマインドが築く、会社やエンジニアの価値とは

こんにちは!ピープルソフトウェア広報チームです。

弊社は、2022年12月17日に設立40周年を迎えました。変化が大きいと言われるIT業界で無事に周年を迎えられましたこと、お客さま、パートナーさまを始め関係者のみなさまのご支援に厚くお礼申し上げます。

40周年の節目にあたり、横道彰社長に「ピープルの今までとこれから」をテーマにインタビューを行いました。本記事は前編として、ピープルの歴史や横道社長自身の今までを振り返っていきます。

横道社長が代表に就任したのは、4年前の2018年。約25年前に新卒でピープルに入社し、その後は幹部社員・経営者としての経験を経て今があります。今の思いを改めて聞くと、ピープルやエンジニアという職業に対する「価値」や「役割」という言葉が、何度も出てきたのが印象的でした。ピープルとともにあった、横道社長の歩みに注目です。


社長就任以前から、今の組織体制を作ってきた


―創業当時または横道社長が入社された時から、時代も会社もかなり変化したと思います。これまでを振り返って、今の気持ちをお聞かせください。


横道:
ソフトウェアに対して、世の中がここまで価値を感じる時代になるとは思っていませんでした。「ハードウェアが価値のメインで、ソフトウェアはおまけ」と考えられていた時代に、ソフトウェアの価値を信じていた先輩方がいたから、今の私たちがいるのだと思います。並大抵の思いではなかったはず。本当にすごいことですし、感謝しています。


―40年の歴史のなかで、会社の転機はいつだったと思いますか?


横道:
分かりやすい形での変化は2018年。私が社長に就任した時だと思います。ですがその前に、転機は二つありました。

一つ目は2007年くらいに、私たちの世代が部長になった時です。それまでのピープルは、一部の個人が「会社の顔」でした。私たちが部長になった時からは組織が事業を支えるような、本当の意味で「組織」を作っていこうと体制を整え始めたのです。組織の意味を改めて考えたり、評価制度の見直しを行ったりしました。

部長になった当時、前社長の木暮さんからは「経営の視点を持ってビジネスをしてほしいから、役職に就けた」とやんわり伺っていました。きっと、事業承継を考え始めていたのだと思います。当時の取り組みが今の経営体制の礎(いしずえ)になっています。

二つ目は、私の一世代・二世代上の先輩方がピープルを退職した時。ピープル40年の歴史のなかで、最初の20年を築いてきた人たちが会社を去ったのは転機でした。

トップに社長をはじめ前役員がいて、その直下が30歳くらい年下の我々部長4名という構図になったんです。だからチーム感と言いますか、互いに実績を作りながら組織としての形も作っていけたと思っています。当時の部長世代が、今のピープルの経営層になっているわけですから。

私はその後、社長に就任しました。社長になってから作った組織体制ではなく、すでにある信頼関係のもと成り立っていたのです。社外から見たら、社長の交代は大きな出来事だったかもしれません。ですが社内の体制としては、そこまでの大きな変化はありませんでした。


ピープルマインドは、実は当たり前ではなかった


―自身が経営層になったり、社長になったりと役割自体が変わるなかで、新たに気付いたことはありますか?


横道:
ピープルの「まずやってみよう!」という姿勢やマインドは、どの会社でもあるものだと思っていました。でも実は世の中の当たり前ではなく、ピープルの魅力だったんだと実感したことが何度もあります。

役割が変わって、社外の方と会う機会が増えたんですね。とくに若い人と話していて「それ面白そうだね!やればいいじゃん!」と言っても「いや、うちは厳しくて……」と答える人は一定数います。「面白そう!やってみよう!」はピープルのマインドとして、いつの間にか私たちに叩き込まれていた。先輩方がそういう前向きなマインドを育てて、文化を築いてくれていたんだと後から気が付きました。

ただ、ピープルならではの魅力に私が気付き始めた2013年頃は、誰もそのことを発信していませんでした。つまり、社外からはピープルの社風が見えていなかったんです。

この頃から、ピープルの価値をコンテンツ化して、とにかく外に発信するようにしました。少し無理してでもやりましたね。とりあえず私が先陣を切ってピープルの価値を伝えて、それが広まったら社員がついてきてくれるかなと思って。発信した実績や結果は社内にフィードバックして、事例や成功体験を積み重ねていくようにしました。賛同してくれる社員もいれば、そうでない社員もいて。外に発信していなかったところから「行動しようぜ」と言い続けるのは、大変さもありました。


エンジニアとしての「ロール」を理解し、価値を発揮してほしい

2019年開催、全社会議での社長プレゼン


―役割だけではなく、自ら変化を起こした人でもある横道さんのなかに、入社当時とは変わらない思いはありますか?「エンジニア魂」というか。


横道:
もちろんです。私の根底にあるのは、エンジニアとしての発想だと思っています。今はコードを書くことはないけど、効率化や制度設計を考える時はエンジニア思考ですよ。

今はノーコードの時流があって、エンジニアの価値が分からなくなってしまう人もいるように思います。実際に若手社員から「エンジニアの仕事はなくならないか」と質問されたことがあって、びっくりしてしまいました。

エンジニアは、コードを書くことだけが価値ではありません。機能要件や、システムで落としたときにどういうものが最適かを判断することができます。これらはエンジニアの「ロール」であると理解しないと、ですよね。

「ロール」、つまり「役割」という考え方です。例えば代理店が上流工程、エンジニアは下流工程という考え方がありますが、本来は上下ではなくて「役割」の違い。だから言われたことをやるだけではなくて、本当にお客様が実現したいことの本質を考えて、理解して、提案していくとエンジニアとしての価値を高めていけると思っています。
若い社員が、この本質を理解できるように伝えていきたいですし、エンジニアの価値を出していく機会を作るのが私の役割だと思っています。

インタビュー②に続きます)


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