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4.コラム2025.8.22
【産学連携の取り組み】面白がれる方向へ、一緒に進む仲間になってほしい。社内外を巻き込み生まれる、新たな価値とは

こんにちは!ピープルソフトウェア広報チームです。
ピープルでは近年、社員が社内外の勉強会や交流会に参加し、ビジネスに繋がる情報交換や連携が生まれ始めています。この流れで力を入れているのが「産学連携」です。
産学連携とは、民間企業やNPOなど広い意味でビジネスを行う団体や人と、大学や専門学校をはじめとした教育機関との連携のこと(参照:「産学官連携の意義 ~「知」の時代における大学等と社会の発展のための産学官連携」より)。
ピープルでは、岡山県内や関西の大学・高等学校などと連携し、採用活動や研究開発、地域貢献を目的に産学連携を行っています。
今回は、常務取締役の川﨑雅規(かわさき まさのり)さんと、イノベーション推進事業本部 ビジネス推進部 部長の赤木哉紘(あかぎ としひろ )さんに話を伺い、ピープルの産学連携の経緯や現在の取り組みなどを聞きました。
「みんなで面白がれるほうへ、一緒に進みたい。そのなかで新たな価値を世の中に生み出せたら」と話す、二人の想いに注目です。
産学連携の枠組みのなかで、先生との縁が生まれた

―産学連携を始めた経緯を教えてください。
川﨑(敬称略):
2018年頃に活動が始まったのですが、当初は採用活動のため、学生さんとの接点を作りたくてスタートしました。今は採用だけでなく、製品開発のための共同研究や、地域貢献なども目的に行っています。
きっかけは、岡山地域における情報通信技術力を向上させるために設立されたOICT(岡山情報通信技術研究会)の勉強会に参加したことでした。OICTは産(岡山の産業界)・官(岡山県、岡山市)・学(岡山大学)で構成されていて、参加した勉強会は岡山大学の工学部が実施していました。
そのとき、産学連携コーディネーターの資格を持っていらっしゃる先生に出会ったんです。私と同い年だったり、倉敷にゆかりがあったりと共通の話題があり、話が盛り上がりました。「これから何か一緒にできることがあったら」という話から、岡山大学さんとのご縁が始まったのです。
その後、ピープルは産学連携団体に加入し、岡山大学さんだけでなく他の岡山県内にある大学の先生方とも少しずつご縁をいただいてきています。
―どのように学校側と接点を持つのだろうと思っていたのですが、産学連携を目的とした勉強会や団体があるのですね。
川﨑:
そうですね。ピープルは基本的には、産学連携の枠組みに沿ってきたと思います。
ただ、それ以外で接点を持つこともあるんですよ。例えば、岡山大学主催の岡山食品ロス削減プロジェクト「のこり福キャンペーン」に参加した際は、全く別の方向で話をいただきました。
実は同業他社の社長さんから突然メッセージをいただいて「こういうキャンペーン向けのシステム開発会社を岡山大学さんが探しているんだけど、やってみない?」と誘っていただいたんです。ここ数年、ピープルは部署を新設したり、拠点を引っ越したり、社外の勉強会に参加したりと新しい動きが多いからか、「これ面白そうだよ」と社外から声をかけていただくことが少しずつ増えています。そのうちのひとつが、このお誘いでした。
その他、形にならなかったことも含めて人とのご縁をいただくことが増えてきたなと感じています。本当に、ありがたい話です。
大学との共同研究から製品開発も

―他の学校とも連携はあるのでしょうか。
赤木(敬称略):
大学で言うと、関西大学さんともご縁をいただいています。
関西大学に、スポーツ情報や建設などの社会基盤の研究などと、その研究の社会実装をテーマにしている先生がいらっしゃいまして。研究は進んでいるものの、社会実装には課題を持っていらっしゃったらしく、協力し合える企業を探していたと聞いています。調べていたらピープルを見つけて、先生自ら連絡をしてくださいました。
ピープルにはピープルスポーツという関連会社があり、親和性を感じていただいたそうです。実際にお会いしたら話が盛り上がり、連携させていただくことになりました。
現在はその先生が開催されている勉強会や、研究発表会に参加するなど活動を少しずつ広げています。
―研究発表会とは、具体的にどのような内容を発表されたのですか?
赤木:
何度か発表の場をいただいているのですが、例えばスポーツ中継についての研究と実装についてお話ししたことがあります。
通常のスポーツ中継では、複数のカメラが置いてあって、スイッチャーさんがカメラの画面を切り替えていますよね。いい瞬間を逃さないようにカメラの画面を切り替えるのは、相当な技術が必要です。
ただ、用途によっては、例えばスポーツチームの内部で振り返りをするための使い方などであれば、それほど高い技術と品質までは必要はないことが多く、スイッチャーさんの手間を削減できないかが残る問題としてクローズアップされていました。
そこで、カメラの切り替えを自動でできないかと考えました。実装をピープルが担当し、自動で切り替えることでの効果を関西大学さんが研究し、論文にまとめています。システムには「Intelligent Swiching」という名前をつけました。
現在は製品化を目指して、試験段階のシステムを提供しています。共同研究から製品が生まれる過程を経験できているのはありがたい機会ですし、産学連携の可能性を感じたできごとでした。
その他、大学との繋がりの中で学祭に出店したり、中学校・高等学校でキャリア授業をさせていただいたりと「岡山・倉敷のIT企業で働くとは」という視点での活動もしています。
倉敷の新たな伝統を、若い世代と作る仕組み

―現在行っている産学連携がありましたら教えてください。
川﨑:
色々あるのですが、より大きな可能性を感じるもので言うと「倉敷屏風祭」(以下、屏風祭)ですね。毎年、阿智神社秋季例大祭に合わせて開催される倉敷屏風祭ですが、まさに今準備をしているところです。
ピープルの関わりとして、今年は自社プロダクトであるスマートフォン向け音声ガイドシステム「MUSENAVI」が導入されることになりました。ただ、それだけでは面白くないなと思ったんですよね。「もっと自由な発想をして、屏風祭を盛り上げられないか」と考えたときに、地元の若い方々にもっと関わってもらえる機会を作りたいと思いました。
そこで岡山県立倉敷青陵高等学校(以下、青陵高校)さんにご提案させていただき、高校生が祭りに関われるようにしました。
ー高校生たちには、具体的にどのように関わっていただく予定ですか?
川﨑:
まずは、MUSENAVIの音声ガイドを放送部のみなさんにご依頼しようと思っています。日本語だけでなく、英語など多言語にもチャレンジいただく予定です。
また、書道部や美術部のみなさんには屏風を作っていただき、展示をしようと考えています。今を生きる高校生の新しい感性を作品にしていただいたら、新たな風が吹くのではないかと思いました。
新たな風と言うと、もうひとつ取り組みがあります。屏風祭でも岡山大学さんと連携して、AIロボット3体と一緒に対話しながら屏風を鑑賞できる「鑑賞ファシリテートシステム」を導入することになりました。
対話型鑑賞とは、大原美術館をはじめ様々な美術館で行われていますが、一般的にはファシリテーターのスタッフさんのもとで実施されます。作品の感想を複数人で自由に話すことで、作品をより深く鑑賞できたり、ひとりで鑑賞するのとは違う感情に出会えたりする鑑賞方法です。
今年の屏風祭ではAIロボットと鑑賞者が一緒に対話しながら、鑑賞できるシステムを作っています。実際に体験してみると本当に面白かったので、屏風祭に足を運ぶきっかけになったら嬉しいなと思います。
赤木:
青陵高校のみなさんには、AIロボットとの鑑賞ファシリテートシステムの当日運営にも関わっていただく予定です。
岡山大学さん、青陵高校さん、そしてピープルと複合的に連携し、新たな価値を地元倉敷のために発揮したいと考えています。
やると決めて形にする、葛藤と面白さ

―ピープルの産学連携は広がりを見せているのだなと感じましたが、今に至るまでに大変だったことはありましたか?
川﨑:
大学の先生方と「こんなことやってみたいですね!」と盛り上がっても、それを形にするのはむずかしかったです。そもそも、以前は社内に新しいことに取り組む体制が整っていませんでした。
「形にする」という意味で本格的に動き出したのは、2024年だと思います。ピープルではイノベーション推進事業本部が立ち上がり、新しいお客様と出会って新たな価値を生み出していく活動方針ができました。この部署が産学連携の受け皿になってくれたことで、一気に前へ進んだなと思っています。
今は赤木が若手の社員を巻き込んで動いてくれています。非常に心強いです。
―社内・社外問わず様々な人を巻き込むうえで意識していることはありますか?
赤木:
自分たちが面白いと思ったことを、一緒に面白がってほしい。面白がれる方向へ、一緒に進む仲間になってほしい。そういう思いで周りに働きかけています。
例えば、「AとB、どっちがいいですかね?」と相談を受けたら「どっちが面白いと思う?」と聞きます。できるか・できないかではなく、面白いと思うことをやったほうが心が動いて楽しいじゃないですか。
もっと言うと、初めにやろうとしていたことをそのまま実現できなくてもいいんです。関わるみなさんが、それぞれの解釈と知識を持ち寄って、同じゴールに向かって走れるのならどんな手段を選んでもいい。そういう意味では関わるみなさんをリスペクトしていますし、信頼もしているからこそ、必要以上に口は出さずにお願いするようにしています。
川﨑:
正直、ドキドキはしますよ。上手くいくかどうかはやってみないと分からないので。でも「これをやるんだ」と決めて、少しずつでも形になってきているのは純粋によかったなと思います。
なぜこんなにも、多くの人を巻き込んで新たな取り組みをするかというと、ピープルが今までとは違う価値を発揮していくための道を探しているからです。
「感動価値創造企業」と謳って、IT技術でお客様の課題を解決するために様々な事業を行ってきましたが、もっとピープルには可能性があるし、もっと価値を発揮していけると思っています。でも、具体的に何に対して・どのように価値を発揮できるかは、まだ模索中です。
社内だけでがんばっていても可能性は広がらないから、積極的に社外に出て行こうというのが近年のピープルの動きです。そのなかで出会った方との縁や、アカデミックな流れを活用させていただきながら模索を続けています。
産学連携については新たなビジネスを生む可能性も秘めているので、「ピープル」という社名らしく人との縁を大事にして、今後も活動を続けていきたいです。
産学連携から「ピープル印」を生み出したい

―産学連携について、今後の展望を教えてください
赤木:
何度もお伝えしていますが、みんなに面白がってほしい。そのための働きかけができる企業で在りたいなと思います。
例えば屏風祭では「体験価値を向上したい」と考えています。来場者や運営側が「面白かったよね」「また来たいね」「またやりたいね」と思ったら、それは体験の価値が向上したと言えると思うんです。
そうやって人の記憶に残るきっかけを、産学連携によって生み出せたらいいなと思っています。
川﨑:
新たな「ピープル印」を作りたいんですよね。それを皮切りに「ピープルさんならこういうことできる?」と声をかけていただいたり、「ピープルには期待できるよね」と思ってもらえる企業で在りたい。そのために、産学連携の延長で「ピープルはこのジャンルに強いです」と言える何かを見つけたいと思っています。
赤木も話していましたが、ピープルを面白がってほしいし、面白がれる文化が倉敷や岡山県内に広がったらハッピーじゃないですか。ハッピーが循環していく起点になれたらいいなと考えています。
以上、産学連携についての記事でした。ありがとうございました!
本記事に関するお問合せ担当部署
ピープルソフトウェア株式会社 経営推進本部
※本記事の内容は、記事掲載日時点の情報にもとづき作成しています。
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